ずばあん物語集

ずばあんです。作品の感想や悩みの解決法などを書きます。

自分の感情が分からない病気?!

ずばあんです。お久しぶりです。

 

皆さま現在も大変なところだと思われます。私も嫌な気分になることもありますが、それを完全に無視せずに何とか自分の機嫌を取る行動を心掛けていただきたいと思います。

 

さて今日は「失感情症(アレキシサイミア)」と呼ばれる精神障害についてお話しします。

 

〈自分の感情が分からない?!・ 失感情症〉

 

この失感情症、一体何のことでしょうか。失感情と呼ばれるので感情が無くなることか、と思われる方は多いでしょう。ですが、この症状で感情が無くなることはありません。

この失感情症とは、「自分が今どんな感情なのか掴めなくなる」症状なのです。現在の自分の内心がどう動いているのか理解できないので、心身に様々な悪影響を及ぼす状態を失感情症と呼びます。

 

具体的に症状を述べますと、

・自分の感情を説明できない

・想像力に欠ける

・客観的思考が難しい

・外からの刺激に敏感

・激しい感情が出やすい

 

といったものが主にございます。もし失感情症を発症すると、人とのコミュニケーションに支障が出る、自身の感情の変化に気付かない、ストレスコントロールに困難を来す、ストレスから問題行動を起こす、物語の登場人物の心情が理解できない、等の問題が発生します。

 

また、この失感情症が続くと心身症(精神の不調がきっかけで起こる身体の不調や病気)やうつ病になることもあります。

 

〈どうして失感情症が起きるのか〉

 

この失感情症が起こる理由は主に次のような理由があります。

 

一つ目はADHDなどの発達障害です。発達障害が引き起こす二次障害としてこの失感情症が起こるとされています。

 

二つ目は遺伝的要因です。もし家系に同じ失感情症の方がいらっしゃると、その精神的特質も遺伝されていることがあります。

 

三つ目は家庭環境等の外部環境です。愛情に乏しい人間関係や激しいストレスのかかる出来事に晒されたときに、失感情症を発症することがあります。特に親しい間柄での問題は失感情症の発症に強い関わりがあります。

 

もし精神疾患などでカウンセリング治療をするときに失感情症を患っている場合は、カウンセラーと信頼関係が築かれず治療の効果が見られないこともあります。

 

〈失感情症の対処法〉

 

さて、この失感情症は正確には病気ではなく貧血などと同じく症状ですので、症状を持ちつつも普通の日常生活を送るための対処法をとるべきです。

 

失感情症の人は自らの感情の機微を詳しく表現するのが困難です。そのため、自分の感情を大まかに捉える習慣をつけるべきです(気分がいい・悪い、喜怒哀楽など)。日記を書いたり、物語を書いたりすることを日課にするとよろしいでしょう。

また、他人よりもストレスに気付きにくいので、休養や睡眠の時間はしっかり確保し、時には軽い運動をするなどストレス解消法を意識的にすることが肝心です。

 

一人でやるのが心許ないのならば、臨床心理士などの専門家による治療もあります。主な方法は「力学的精神療法」「集団療法」の二つです。

力学的精神療法」は自身の周囲の人間についての感情を専門家に話し、自己分析するものです。これにより自分の感情の由来を過去まで遡り自覚させ、それと切り離して今の感情を自覚させます。

集団療法」は同じ症状の人が10人ほど集まり、お互いに自身の過去を全員に話すというものです。これは専門家の監修のもと行われ、似た症状の人と自分の症状について話し合うことで自己を理解するものです。

 

〈ずばあんと失感情症〉

 

私がこの失感情症を知ったのは今年の1月頃でした。

この時私は特に理由もないのに心身がだるく思っていました。食欲は薄れ、鈍い頭痛も起きていました。

実は似たようなことは思春期の頃から何度も起こっていました。心の中では言葉にしがたい不快感が渦巻き、体調が崩れることもありました。また些細なことで不機嫌になり、周囲の人間との親密な関係が時に苦に感じることが何度かありました。自分の混沌とした感情をコントロール出来ずに、他人に迷惑をかけることは何度もありました。

 

この時に精神の不調についてネットで検索しましたところ、この失感情症に関する記事に当たりました。

そこに書かれていた内容は私の症状によく似ており、これまで誰も語れなかった今までの苦しみの正体がわかったような気になり気分が楽になりました。

これで、自分の苦しみが和らぐ術に近づけたのは勿論、他人に対して迷惑をかけることが少なくなるとほっとしたからです。

 

私は日記をつけて、自分の感情や体調の変化には気をつけるようにしました。それに加えて、身体を清潔に保ったり散歩する等ストレス解消法を積極的に行いました。このブログもこのコロナという非常事態におけるストレス解消法のひとつとして始めました。

 

これらにより私はストレスが蓄積することはなくなり、以前より頭が冴え、本を多く読んだりより難しい勉強ができるようになりました。そして難関試験にいくつか合格することができました。

そして人に自分の不快感をぶつけることも少なくなり、人と安心して話せるようになりました。

 

〈おしまいに・・・〉

 

さて失感情症の話は以上です。

 

この記事は心や身体に不調を訴え苦しんでいる人に見ていただきたいです。中でも中学生~大学生という思春期で社会に出る前の人には特に見ていただきたいです。

私はもう大学も卒業してそれからこの症状について知りました。ただ本音を言えばもっと早くにこの症状のことを知り、楽になりたかったです。この失感情症のせいで失ったものは少なくないですし、また別の進路の可能性も開けたと思われます。

そのため今、失感情症で苦しむ人には適切な対処法で楽になって精一杯頑張ってほしいです。そして、自分の人生は素晴らしいといえる人生を送っていただきたいです。

 

2020年9月19日