ずばあん物語集

ずばあんです。作品の感想や悩みの解決法などを書きます。

私がひろゆきさんに対して思うこと


f:id:zubahn:20210619171954j:image

 

こんにちは、ずばあんです。

 

今日は2ちゃんねる(現5ちゃんねる)創設者で、現在評論家をされているひろゆきさん(西村博之さん)に対する印象を述べていきます。

 

昔は私にとってひろゆきさんは名前は知っているけど、良く分からない遠い所にいる人でした。2ちゃんねるという今のネット文化に影響を与えた人物なのでスゴい人だけど癖のありそうな理解できない人という印象でした。

 

その私がひろゆきさんに関心を抱き出したのは、最近ひろゆきさんの発言がネット上でネタにされることが多くなったからです。ひろゆきさんの過去の発言では、「それはあなたの感想ですよね」「なんだろう、嘘つくのやめてもらっていいですか」「嘘を嘘と見抜ける人しかネットを使うのは難しい」などが、ネット上で広くネタにされます。

 

このようにネット上での面白いネタにされるひろゆきさんに興味を持ち、最近私はひろゆきさんの配信や出演番組を視聴するようになりました。

 

私が現在ひろゆきさんに抱く印象は、論理的で弁達で正直で、なおかつ軽めのテンションでズバッとものを言える飄々とした人物です。変わった人物という印象は未だありますが、奇をてらったというよりも自分の知性と信念を大切にされており、コミュニケーション能力を十分に兼ね備えている部分も同時にありました。

言い換えればひろゆきさんは、私の身の回りにもいるような頭がよくて明るくてウィットに富んだ、気軽に付き合える人という印象でした。

 

ただ、ひろゆきさんの発言などから見えるひろゆきさんの論理的思考法や信念と、現実の私達の人生や世界とは微妙な「ズレ」があると思いました。

その理由について、ひろゆきさんの優れた思考法がどこから芽生えてきたのか、そしてそうでない場所がどのようなものなのかを考察してみました。

その上で、ひろゆきさんを真似しようとする時に気を付けるべきことも見えてきました。

 

今日は以上のことを踏まえて、私がひろゆきさんに対して抱く正直な印象を語っていきます。

 

 

ひろゆきはどんな印象?】

 

 

ひろゆきさんは2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の創設者で、現在はテレビやネット配信などで評論家やコメンテーターとして活躍されております。YouTubeでも自身の配信を行いリスナーからのチャット上での質問や相談に気さくに答えております。最近では福岡市役所のデジタル化推進事業の民間専門人材に登用されました。

現在はフランス在住で、日本人女性と結婚され一緒に生活しております。

 

過去の経歴を見ると、ひろゆきさんは東京都北区出身で大学は中央大学に進学され心理学を専攻されました。ひろゆきさんは在学中に2ちゃんねるを作られ、そのあとも会社を起こしつつ、ニコニコ動画の開発にも関与するなどネットサービスの開拓に貢献されてきました。

 

そんなひろゆきさんの優れている点は、合理的で迷いのない点です。ひろゆきさんは人からの質問や反論に対して論理立った筋のもとに、ためらいなく返答しております。そこには言い淀みはなく、スラスラと自分の論理にのっとり発言しております。そして論戦を自分のペースに持っていくための話術も長けており、相手からの猛攻撃に白旗を上げず相手の発言の矛盾を突いた上で自分の勝利に論戦を運ぶ力があります。これにより公開討論では自分の考えを譲らず、自分の勝利に何度も導いてきました。このような戦績から「論破王」の二つ名をネット内外で得るに至りました。

 

なおこのひろゆきさんの強さは論戦のみならずビジネスにも遺憾なく発揮され、西村ひろゆきの名前を有名にした2ちゃんねるの創設を始め、これまで未開拓だったネットサービスに次々と進出していきました。前例のないサービスを次々と展開するなかで、ひろゆきさんは様々な防衛策も講じ自身のビジネスモデルをより完成したものにしました。

最近ではYouTubeの配信でも有名となり、スーパーチャット(ネットユーザーがメッセージを発信・共有するチャットで、寄付を贈ることにより、画面上でメッセージを強調させる機能)で多くの収入を得ております。

 

そんなひろゆきさんはプライベートでもコミュニケーション能力を発揮しており、少年時代から現在にかけて人脈は広く、色んな人との交遊に関するエピソードには尽きません。本人いわく、「無一文になったときに1ヶ月に1度寝泊まりをルーティンして食いつなぐだけの友人はいると思う」とのことです。先程のYouTubeの配信でも多くの視聴者を集め、中にはひろゆきさんのファンの方もおられます。そうしたことから、ひろゆきさんはただの変わり者というよりはクラスの面白いヤツのような、人を不思議と引き付ける引力を持つ方であると考えています。

 

このようにひろゆきさんはネットビジネスで才能を発揮し、論戦でも高度なテクニックを駆使し、そして各方面で人脈を広げているコミュニケーション力のある人物という印象です。

 

 

ひろゆきの言葉をどう受け止めればいいのか】

 

 

そんなひろゆきさんは各方面で自分の意見を述べられております。私はひろゆきさんの発言については一個人の意見として参考にしておりますが、あくまでそれは上のような功績を立てた人物の意見として受け取っているだけです。

 

そのひろゆきさんの発言は最近注目されるようになりました。特にひろゆきさんがYouTubeなどでの配信で話した内容が、YouTube上で「切り抜き動画」として配信の一部分を切り取り編集した短い動画にまとめられ沢山存在しています。ひろゆきさんの切り抜き動画およびそれを配信するYouTubeアカウントは沢山存在しています。

ひろゆきさん本人はこの切り抜き動画について、誰もが勝手に作って構わないとしており非公式の切り抜き動画を黙認しております。

 

このひろゆきさんの発言を切り抜き動画などで目にする人は多く、ネットではその発言が度々話題となります。最近になってひろゆきさんの存在感が強まったのは(そして私の目にも止まったのも)この切り抜き動画の増加が関係あるでしょう。 ひろゆきさんの発言に対して抱く感情は人それぞれだと思います。

 

私の感想を述べますと、ひろゆきさんは目の前の問題や質問に対して「その範囲内では」正しいことを仰っているという印象を受けました。その語り方はある意味カウンセラーのようで、一つ一つの問題にしっかり答えようとしている風に思えました。

 

ひろゆきさんは同じような事柄の別々の質問に対して全く別の回答をすることがあります。例えば全く別の2人の「一浪二留した学生」の就活の質問に対して、一方には「職を選べる立場ではない」と言いました。しかしもう一方には「一浪二留を気にせず、何か強みがあれば就活の心配はいらない」と答えました。

これは一見すると、ブレのある一貫しない回答のように思えますがこれはひろゆきさんが質問者の口振りや態度によって回答するスタンスを変えているに過ぎないと思います。ひろゆきさんは謙虚そうな方には丁寧なアドバイスをしますが、傲慢さや虚飾を入れている方には辛辣なコメントを言うことがあります。これはひろゆきさんがとても合理的で嘘をつかれることが嫌いという性格があると思います。

 

このようにひろゆきさんの回答スタイルというのは質問者の質問に一対一の回答をするものであり、いつでもどこでも不変の回答をするのとは異なるものです。その事が誤解されひろゆきさんは時によって回答が矛盾しているといわれることがありますが、ひろゆきさんの回答スタイルからいえばそれは当然です。むしろそれを普遍の法則として解釈するのがおかしいのです。

 

また、ひろゆきさんは人より知識量は多いもののそれが専門家と張り合うに足るとはいえません。

 

ひろゆきさんは知識の網の伸ばし方や張り方が尋常ではなく、その点においては卓越しているところはあります。一方で専門家と呼ばれる方はその分野においては知識や経験が抜かりないレベルで豊富で、日々その研鑽を行っている方々です。特定分野で深く知を探求し功績を立てようとする専門家と、知識の網の一端として浅くしか知らないひろゆきさんが戦えば、その軍配は専門家の方に上がるのが当たり前なのです。

 

今のようにインターネットが身近で使いやすく便利になるほどひろゆきさんと専門家の接点はますます多くなり濃密になります。そうなるとひろゆきさんの発言は誰もが見て、誰もが反論できるようになります。

 

最近まとめサイトなどで上がっている「ひろゆきを論破した人物」というのは、潤沢な知識や体系の上に立ち、口先の話術に揺らがない議論スタイルを貫いた人ばかりです。もしそういう方々と会えばひろゆきさんは相手を論破することは難しくなるでしょう。

 

したがって、ひろゆきさんの発言はネットビジネスで大きな功績を上げ、その中で起きた訴訟やトラブルを克服するだけの話術を持つ人物の発言です。その分野の話や、論戦の進め方においてはひろゆきさんの意見は説得力があると言えます。

一方で、特定の分野で専門家と論戦をするときにはひろゆきさんは「門外漢」として知識の穴を突かれることがあり、ひろゆきさんにも専門外な所はあるということがいえます。

 

 

ひろゆき信者とは?!】

 

 

ひろゆきさんを理解する上で気を付けなければいけないのは、ひろゆきさんの発言を真に受けたり、それを託宣しようとする「ひろゆき信者」と呼ばれる人々です。ひろゆきさんの切り抜き動画のコメント欄にはひろゆき信者が沢山出てきます。ひろゆき信者はひろゆきさんの意見に同調し、ひろゆきさんが批判したり賞賛したりする人や物を同じく批判したり賞賛したりします。また、ひろゆきさんの発言を用いて他人を「論破」しようとする信者もいます。

 

こうした信者はひろゆきさんのことを正しく評価しているわけではなく、ひろゆきさんを自分が依拠したり甘えたりするための存在として崇拝しているのです。そのため、信者にとってひろゆきさんの発言の正しさの理由はひろゆきさんの発言だからというほかに無いのです。

 

この信者の存在はひろゆきさんの評価に大きく影響を与えております。ひろゆきさんに関わらず、人物の評価はその回りに集まる人間にも影響されます。芸能人の評価をみても、そのファンや取り巻きにより左右されるところがあります。本人がどうであれその周囲が本人のイメージを作ってしまうことは避けられません。

 

特にひろゆきさんはネットで露出し発言しており同じく信者も公然と発言しているので、ひろゆき&ひろゆき信者のイメージは世の中に広まりやすくなっております。ひろゆきさんに無節操に同調しひろゆきさんの発言を曲解しその論理を濫用する信者はひろゆきさんのイメージを実態から解離させてしまっているのです。信者は特定の人物や属性を攻撃することもあり(それはネット上の集団は皆ある程度そうですが)、信者の発言にはある程度距離を取って接しなくてはなりません。

 

そして、ひろゆき信者にはひろゆきさんの発言を相談者やある特定人物に対してのみ言っているのに、さも一般論であるかのように真に受けたりする人もいます。そうした信者はひろゆきさんの発言を曲解し説教するような発言をコメント欄などですることがあります。匿名でかつ人の意見に同調しながらやる説教に説得力があるはずが無いので、そんなことをやる理由が奇特に思えます。そのような的はずれの説教は切り抜き動画の表題でもなされることがあります(これはあくまで再生数稼ぎのためでしょうが)。そのような信者の態度はひろゆきさんに同調しつつひろゆきさんの意見とは異なる主張をするという矛盾をはらむものであります。

 

したがって、ひろゆき信者はひろゆきさんの主張を曲げて広め、その上でひろゆきさんのイメージを作っている集団と言えるでしょう。ひろゆきさんがどんな人物かを考えるときには考えておきたいことです。

 

 

【おしまいに】

 

 

私がひろゆきさんに対して考えることは以上です。

 

ひろゆきさんはこれまでも若者を中心に有名でしたが、近年はまた違った形でひろゆきさんは有名になりつつあります。2ちゃんねるニコニコ動画からYouTubeの配信や番組出演へと露出する場所を移しております。今の学生の若者の間ではひろゆきさんの発言が有名になり、ひろゆきさんの影響はまた強まりつつあります。

 

私は正直ひろゆきさんの存在は忘れかけておりましたが、また名前をよく聞くようになったのでひろゆきさんについて思うところを語らせていただきました。

 

今回も最後までありがとうございました。

 

最後に私が一番名言だと思ったひろゆきさんの発言を貼らせていただきます。

 


f:id:zubahn:20210619173512j:image

 

2021年6月19日