ずばあん物語集

ずばあんです。作品の感想や悩みの解決法などを書きます。

木村花さんへの誹謗中傷の件を受けて  ~vs ネット上での誹謗中傷~

こんにちは、ずばあんです。

もう6月になりましたね。夏空が本格的に強くなる季節です。体調の変化には気を付けていきたいものです。

さて皆さまご存じの通り、5月23日女子プロレスラー木村花さんネット上で誹謗中傷を受け、その後お亡くなりになったことはショッキングな話でございます。木村さんはまだ22歳と若く、将来の可能性が望まれていただけに非常に残念な話であります。


【誹謗中傷から我が身を守るために】
SNSなどのでのネット上での特定個人への誹謗中傷は以前から社会問題になっています。この問題における責任の所在に関して、私はどのような理由があれど誹謗中傷を言った側が悪いし、言われた側には防衛する権利があると考えています。
防衛手段として、ネット上での誹謗中傷は見ないようにしたり、弁護士や警察に依頼して誹謗中傷の発進主に法的手段をとるなどの方法があります。
SNSにはブロックやミュート、鍵などの機能がありますし、アカウント削除で誹謗中傷する人との関係を切ることができます。まずはそちらを先にされる方をおすすめします。そして、それだけでも事態が収まらない場合には法的手段を取られるのがよろしいでしょう。
誹謗中傷を受けた方々には、自分の幸福感の向上を邪魔するものを除去する権利がありますし、私はそれを行使することをおすすめします。


【誹謗中傷をする人とは誰か?】
一方で自分が人を誹謗中傷する側にならないための方策を取ることも必要だと思います。

ネット上で誹謗中傷をする人は、自分の行為を悪だと認識していません。20年ほど前に芸人のスマイリー菊地さんへのネット上での謂われ無き誹謗中傷が行われたときにも、逮捕された書き込み主らは、自分の行為を悪い行為と認識しておらず、菊地さんへの謝罪をせずじまいとなりました。彼らは事件の当事者という認識が皆無なのです。

ただ私はその人達を僕らと異種の人間だとは思いません。むしろ私自身も彼らと同種の人間だと思っています。

人間関係でのトラブルと全く無縁の人はいないと思われます。不愉快なことをされたり、逆にしてしまい、人間関係に摩擦が生じることはどの人にも生じます。ちょっとした不満から、ケンカやいじめ・・・そうしたことは多くの場合わざとではなく、むしろ無自覚な行為により起こっています。もちろん私自身もその経験はあります。そして、その延長線上にネット上での誹謗中傷があったら・・・

私はこのような不条理が起こる原因は人それぞれの善悪観にあると思います。人は何かしらの善悪観を持ち生きています。そしてその中で人は善になろうと望み生きています。ただそれは主観的なものでかつ評価しづらいものなので、歪んでしまったり、欠陥があるときに、人間関係上のトラブルが生じやすくなります。
ネットで誹謗中傷をする人は自分を悪に駆らせた「何か」に無自覚なので、自分は悪くなく、むしろ被害者であるように思うのです。そしてその姿は私自身の姿でもあるのです。

私自身は自分を幸福にしてくれるものを善と考え、不幸にするものを悪と認識しています。故に私は自己中心的であり、人間関係でトラブルを起こすことがしばしばあったのです。
それ故にこの木村さんの事案について、木村さんに誹謗中傷をした人の視点も無視できないのです。


【自分が人に誹謗中傷をしないために】
それでは自分が人に誹謗中傷をしないためには、どうすればいいでしょうか。

人が誹謗中傷をする原因を、私は人の善悪観に求めましたが、じゃあそれを改めればいいかというとそれは不確実だと思います。
人の善悪観は自分一人が作ったものではなく、回りの人間関係や環境といった外的要因によっても作られるのです。そのためこれを改める際には逆にもっと大きな問題が起き、「誹謗中傷をしない」という目的どころではなくなる可能性が高いです。

だから私は善悪観を改めない前提で、自分の行動を改めることを勧めます。すなわち、人の迷惑になる行為は自分以外の人の目につかないところでやるという発想です。例えば、私はネット上や人との会話で他人の批判や中傷をしない代わりに、人に言えないことは日記帳に書き記すことにしています。

端的ではありますが、私は「悪口を言うこと事態は悪くない。悪口で人を傷つけることが悪いのだ。」という信念を持っています。何かに対する不満や反感を「悪口」とするならば、自分は悪口が思い浮かばないという人はいません。その悪口を消化する方法は人それぞれですが、人を傷つけない方法でやってほしいものです。


【おしまいに】
正直に言いますと、ネットから誹謗中傷を完璧に消すことは出来ないでしょう。もしその方法があるとすれば、インターネットそのものを廃止するほか無いのでしょう。ただ、それだとインターネットによる便益さえも一気に失い、誹謗中傷による以上の不便がもたらされるでしょう。
だからこそ私は、インターネットによる便益を最大化するために先のようなことを行い、ネット上での誹謗中傷や嫌がらせと戦う「インターネット倫理」を持つべきと思っています。

ゆくゆくは、インターネットの弊害で人生を壊す人が少なくなればと、私は願っています。

2020年6月3日